ランダムウォーク理論とは 後編


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前回に続き、ランダムウォーク理論を根拠としたスキャルピング否定論に対する解説です。

このランダムウォーク理論が決定的に見落としている(もしくは見ないようにしている)のは、為替相場が全くのランダムで動いていると思っている点です。1分後の為替相場を予測することは簡単ではありませんが、現在相場がどちらの方向に向かっているのかを大まかに知ることはできます。そういった相場観に基づいて裁量トレードを行うのが普通であれば、スキャルピングはそれを小刻みに行っているわけです。

ファンダメンタルズやテクニカルなど、相場変動にはさまざまな力が働きます。その力が相場をどちらに動かそうとしているのか知ることができるのが、いわゆるギャンブルと全く異なる点です。

サイコロを使ったギャンブルをしていて、次に何の目が出るのかを知る方法は全くありません。何度サイコロを転がしても確率が6分の1なのは変わらず、「テクニカル分析によると次は1が出やすい」という予測を立てることはできません。

この点を踏まえるとFXトレードはランダムウォーク理論によって支配されているわけではなく、スキャルピングトレードも決してギャンブルではないことがお分かりいただけると思います。
ただし、為替相場にはさまざまな展開があります。時には全く動意がなくランダムウォークをしているだけの時もあるので、そんな時は参戦しなければ良いだけのことです。


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